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アムステルダムで遭遇した“現金詐欺未遂”体験談

世界一周旅行で訪れたオランダ.アムステルダムは美しい街並みや運河が魅力的ですが,同時に観光客を狙った詐欺やスリが多い街でもあります.今回は,私自身がアムステルダム中央駅を出てすぐに遭遇した「現金詐欺未遂」の体験談を紹介します.これから旅行に行く方にとって「読んでよかった」と思える注意喚起になれば嬉しいです.

目次

アムステルダム中央駅を出て

ロッテルダム駅から鉄道に乗り,アムステルダム中央駅に到着したのは16時ごろでした.駅を出ると広場に人はそこそこいるものの,日本の新宿や渋谷のような混雑ではなく,東京駅丸の内口の広場より少し多いくらいの人口密度.スーツケースを引きながら宿に向かって歩き出したそのとき,声をかけられました.

相手は白人男性2人組で,年齢は20代後半から30代くらい.服装は欧州の人が普段着ているようなカジュアルなもの.身長は180cm前後で,英語には特に訛りもありませんでした.「自分たちも旅行者だ」と話しかけてきたのですが,その後の話で違和感を覚えることになります.

不自然なお願い

彼らが言ったのはこうです.
「私たちは今現金を持っていない.あなたのiPhoneにオンラインで送金できるから,代わりに現金を自分たちに渡してほしい」.
最初に聞いたときは正直,少し戸惑いながらも「助けてあげてもいいかな」と思いました.数十ユーロ程度の話なのだろうと勝手に思い込んでいたのです.

当時の私は数百ユーロの現金を持っていましたし,もし本当に送金されるなら対応できなくはありませんでした.でもよく考えると,「海外で送金を受け取る」という経験は一度もなく,仕組みもわからない.しかも外貨のやり取りとなると,トラブルになりやすいことも想像できます.じわじわと不安の方が大きくなっていきました.

しつこい要求と冷静な判断

「現金は持っていない」と伝えて断ったものの,彼らはなかなか諦めませんでした.「お願いだから現金を」と何度も食い下がってきます.私も同じく何度も「持っていない」と繰り返し,最終的に彼らは観念したのか,諦めて立ち去っていきました.

この間も私は,後ろに人がいないかを確認し続けたり,リュックが開けられていないかチェックしたりと,とにかく警戒を解きませんでした.パスポートやクレジットカード,現金はセキュリティポーチやリュックサック,スーツケースに分散して管理していたので,最悪の場合もダメージを抑えられる状態ではありました.

「現金は持っていない」と伝えて断ったものの,彼らはなかなか諦めませんでした.「お願いだから現金を」と何度も食い下がってきます.私も同じく何度も「持っていない」と繰り返し,最終的に彼らは観念したのか,諦めて立ち去っていきました.

この間も私は,後ろに人がいないかを確認し続けたり,リュックが開けられていないかチェックしたりと,とにかく警戒を解きませんでした.パスポートやカード,現金はセキュリティポーチに分散して管理していたので,最悪の場合もダメージを抑えられる状態ではありました.「備えておいてよかった」と心から思った瞬間でした.

詐欺の手口と心理的なワナ

落ち着いて考え直すと,これは典型的な「現金詐欺」の手口だったと思います.実際には送金されていないのに「送金した」と信じ込ませ,現金だけを受け取る.しかも「旅行者同士」「困っている」という言葉で同情を誘い,日本人の“助けてあげたい心理”に付け込む巧妙さがあります.

私自身も最初は「少しくらいなら助けてもいいかも」と思いました.ですが,旅行先でトラブルに巻き込まれるリスクを考えたら,断るのが正解です.冷静になって判断できたのは,本当に幸運でした.

旅行者への教訓

今回の体験から,いくつかの学びがあります.

  • ヨーロッパはカード社会.「現金がないと生きていけない」という話は不自然.
  • 本当に困っているのであれば,現地の人に声をかけるはず.観光客でしかもアジア人に声をかける時点で怪しい.
  • セキュリティポーチや現金分散は効果的.仮に被害に遭ってもダメージを減らすことがてごる.
  • 「持っていない」と毅然と断る勇気が一番の防御策.

旅行中はつい気が緩みがちですが,「ちょっと怪しい」と思ったら迷わず断ることが大切です.

まとめ

アムステルダムは本当に美しい街で,運河沿いを歩くだけで心が躍ります.でもその一方で,観光客を狙った小さな詐欺やスリは日常的に存在しています.

旅行は楽しい思い出を作るためのものです.その楽しさを守るためにも,「困っているふりをした詐欺」に巻き込まれないよう,冷静に対応してください.

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